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| 国指定史跡「津屋崎古墳群」を形成する古墳の一つ、新原・奴山古墳群30号墳。周辺には、勝浦地域郷づくり推進協議会が植えたコスモスが風に揺れていた(11月5日撮影) |
市では、福岡県・宗像市と共同して「宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界遺産への登録活動を進めています。日本政府は1月5日、宗像・沖ノ島と関連遺産群を「顕著な普遍的価値を持つ可能性が高い」と評価して、ユネスコの世界遺産暫定リストに記載されました。
評価と課題
今回、有識者からなる世界文化遺産特別委員会で審議された文化資産は32件で、うち5件が「顕著な普遍的価値を持つ可能性が高い」として国内の世界遺産暫定一覧表に記載されることになりました。
宗像・沖ノ島と関連遺産群は4世紀から10世紀にかけて国家的祭祀(こっかてきさいし)が行われた沖ノ島と、祭祀の権利を掌握した古代有力氏族に関連する遺跡群から成り、今でもその信仰や禁忌が継続されている貴重な資産である、などと評価を受けています。
ただ現状では課題も多く残しており、今後はそれらを解決して、世界的にも顕著な普遍的価値があると認められるようにするとともに、資産の真実性・完全性を証明し、適切な保護管理体制を築く必要があります。
世界遺産登録への第一歩
国内暫定一覧表への記載は世界遺産登録への第一歩です。この中で条件が整ったものから国が推薦書を作成し、ユネスコ世界遺産委員会に提出します。委員会は国際記念物遺跡会議(ICOMOS)に推薦された物件の評価を依頼し、その報告・勧告を受けます。その後最終審議を行い、世界遺産として決定・登録がなされます(世界文化遺産の場合)。
現在、国内暫定一覧表に記載されている文化遺産は11件、自然遺産は1件です。うち9件は昨年・今年の2か年で記載されました。
世界遺産の現状
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づき登録されている物件は文化遺産679件、自然遺産174件、複合遺産25件です。
うち国内で世界遺産として登録されている物件は文化遺産11件、自然遺産3件で、広島県の原爆ドームや厳島神社、鹿児島県の屋久島などがあります。
昨年登録された「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県)は記憶に新しいところです。
皆さんの協力が不可欠
世界遺産は人類共通の宝物で、国家や民族を超えて、現代に生きる世界中のすべての人が共有し、未来の世代に引き続いていくべきものです。世界遺産として登録されると、それを保有する国と国際社会には保護の義務と責任が生じます。
この地にある歴史遺産が現代を生きる自分にとってどのような存在なのか、未来へどのような形で残し伝えるべきか考えてみる絶好の機会にできればいいと考えています。
宗像・沖ノ島と関連遺産群は、今後五年を目途にさまざまな課題を解決し、世界遺産登録に向けた活動を進めていきますが、そのためには市民の皆さんの協力が不可欠です。現代に残る貴重な文化資産の保護・保全のため、ご協力をどうぞよろしくお願いします。
どこが貴重?沖ノ島

沖ノ島は宗像市神湊から約60キロメートルの玄界灘沖に浮かぶ周囲約4キロメートル足らずの無人島ですが、ここからは23か所の遺跡と4段階の祭祀形態が確認されています。これらは4世紀後半から10世紀初頭の約600年間にわたって執り行われていた祭祀の跡で、出土した約8万点の奉献品はすべて国宝に指定されています。
これらの理由から、沖ノ島は島全体が国指定史跡となっているほか、島を覆う森は原生の姿をとどめており、国の天然記念物にも指定されているのです。
4か所の祭祀跡と出土品
岩上祭祀(がんじょうさいし)
4世紀後半に岩の上で行われた祭祀の跡で、腕輪や鏡などが発見されています。
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| 三角縁神獣鏡 |
岩陰祭祀(いわかげさいし)
5世紀後半から7世紀にかけて岩の陰で行われた祭祀の跡で、朝鮮半島からの金の指輪や馬具などが発見されています。
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| 金製指輪 | 金銅製の馬具 |
半岩陰・半露天祭祀(はんいわかげ・はんろてんさいし)
7世紀後半から8世紀前半の祭祀の跡で、祭場が岩陰から平坦地まで及びます。龍頭や雛形五弦琴(ひながたごげんきん)など伊勢神宮の神宝に等しいものもあります。
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| 金銅製雛形五弦琴 |
露天祭祀(ろてんさいし)
8世紀から10世紀初頭に、平坦地で行われた祭祀の跡で、いろいろな種類の土器などが発見されています。
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| 奈良三彩小壺 |
福間庁舎/総合政策部 行政経営企画課 世界遺産登録推進係 電話:0940-43-8115 FAX:0940-43-3168
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