5.さくらのふくつ案内【津屋崎千軒をめぐる】その1

更新日:2020年04月07日

   ここ津屋崎は、江戸時代から明治期にかけて、海上交易と製塩業で栄えたまちでした。明治時代には西日本最大級の塩田に発展し、家が千軒もあるほどに繁栄していたことから「津屋崎千軒」と呼ばれるようになりました。今もそうした時代の名残が、津屋崎にはいくつか残っています。創業140年を超える歴史を持つ酒造をはじめ、うに屋、津屋崎人形工房など、それらは津屋崎のまちの歴史・文化を伝える大切な宝物です。

藍の家の前を着物を着て歩く新木さくらさん

   実は私の祖母の家もこの近くにあり、子どもの頃から、この界隈でよく遊んでいました。大人になってあらためて散策してみると、以前は当たり前の風景だった場所が、今ではとっても愛おしい場所に感じます。静かなまちですが、ゆっくり歩いて、心穏やかな時の流れを楽しんでください。

みんなの縁側 王丸屋

王丸屋の前で王丸屋のスタッフと笑顔で話す新木さくらさん

   祖母が住んでいた築140年の古民家を利用して、津屋崎に住む人や、津屋崎を訪れる人たちの交流の場にしようと、孫の冨永透さんが津屋崎の古民家ゲストハウス兼コミュニティスペースとして運営。大人でも子どもでも、地元民でも外国人でも、誰もが自由にイベントや遊びに参加できるユニークなスポット。定期的に開催されるお菓子とカレーのイベントも人気だ。2階の和室は1日1組限定で宿泊も可能!

豊村酒造

豊村酒造の前を着物を着て歩く新木さくらさん

   明治7(1874)年、製塩で栄え、海上交通の拠点だった津屋崎の地で創業し、自家製の奈良漬や、清酒「豊盛」は現在も地元を中心に愛されている。店内に入り、見上げると現れる見事な梁。通りから見える煙突も津屋崎のシンボルとして親しまれている。

津屋崎千軒民俗館「藍の家」

藍の家の縁側に座り上を見上げる新木さくらさん

   江戸時代後期に創業した藍染を主とした染物屋を営む上妻家が、1901年に建築した住宅で、母屋と井戸屋形が国の有形文化財に登録されている。建物内部は見学(入館無料)でき、三和土(たたき)の土間、塩木の大きな梁など、当時の町屋形式がよく残されていて、藍染などのイベントも開催されている。

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