エコショップ「西野木材株式会社」にインタビューしました!

更新日:2024年03月12日

第2弾「西野木材株式会社」

西野木材株式会社は、津屋崎で創業して以来50年にわたって建築・木材などの卸売を手掛ける会社です。敷地の一角に立ててある長い木材を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。実はこれは個人向けの木材バラ売りコーナーで、環境に優しい取り組みなのです。

西野木材株式会社の外観

▲西野木材株式会社の外観

 

西野木材株式会社がエコショップとしてどんな取り組みをしているのか、3代目代表取締役である西野浩太郎(にしの こうたろう)さんにお話を伺いました。

Q1.平成26年にエコショップ認定申請されています。認定申請したきっかけは何ですか?

A1.福津市に貢献したいと思ったからです。

▲会社の中を案内してくれる西野さん

 

 

西野さん

私自身この街で育ち、消防団に入っていたり、地元の商工会に入っていてイベントに参加したりしています。もっともっとこの街が盛り上がっていけばという想いがあって申請しました。

Q2.昨年度取り組まれたことについて教えてください。

西野木材株式会社R4年度の取り組み項目2

▲令和4年度の西野木材株式会社の取り組み

A2.業務の中でできることに取り組みましたね。意識して力を入れたのは個人様向けの木材のバラ売りです。(表の1)

西野さん

当社では普段、木材・建材・住宅設備の卸販売や、木の温かみを大事にした一般住宅の新築やリフォームを行っていて、その業務の中でできることに取り組んでいます。

木材のバラ売り1

▲通りに面して置いてあるバラ売りの長い木材。表示板には大きく「100円コーナー」と書いてある。

木材バラ売り2

▲倉庫の中にもバラ売りの木材が置かれている

 

バラ売りは木材の販売の一環として行っています。大小さまざまなものを販売していて、道沿いに出している長い木材は一本100円です。倉庫の中の木材にはそれぞれ価格が書いてあります。事務所横窓に設置している入金箱に代金を入れていただき、購入された木材の他に、必要な方にはおまけで小さい木材も提供しているんですよ。

Q3.バラ売りは量り売りは、必要な量を購入するため無駄がなく、環境に配慮した売り方とされ注目されています。始めたきっかけは何ですか?

A3.木材を必要とされる人が利用しやすいように、という想いで始めました。

木材バラ売り3

▲木材の大きさ・形はさまざま

西野さん

バラ売りを始めたのは20年ほど前です。木材は普通バラ売りではなくほとんどが束売り(同じ大きさの木材を2つ以上まとめて売る売り方)されています。当社も基本は束売り販売ですが、DIY(※)をされる方の声を受け、地域の方が利用しやすいように、という想いで個人様向けバラ売りも始めました。

※DIY(ディー・アイ・ワイ)…Do It Yourself の略。素人(専門業者ではない人)が、何かを自分で作ったり修繕したりすること。

Q4.バラ売りを利用される方の反応はどうですか?

A4.みなさまにご好評をいただいています。

西野さん

木材を必要とされている人は結構いらっしゃって、必要な分だけ手に入るため、ご好評をいただいていますよ。実はお客様の中には外国籍のお客様も多く、みなさんは住まいが壊れたら自分で修繕する、自分で解体して自分で作っていくという意識があるようです。

バラ売りを始めた当初は廃材を置いていました。例えば家の畳をはいでめくったらあらわれる座板(ざいた)と呼ばれる板や、屋根を支える下地材(したじざい)です。これらの木材は丈夫なので、加工すると再利用できます。現在は、バラ売り用の木材を購入し、綺麗に加工して置いています。

もともとはお客様のために始めた取り組みでしたが、包装材の削減というメリットもあり、環境を守る取り組みでもあるので、できるだけ継続していきたいと思いますね。

Q5.ぜひ続けていただきたいです。ほかに、業務の中で意識していることはありますか?

A5.ごみの分別は徹底しています。

西野さん

新築を建てる時や解体する時、リフォームの時にどうしてもごみが出てしまいます。この分別については、とても厳しくなっている印象があります。当社でも、当然燃えるごみや金属類などに分別することを徹底しています。

Q6.それでは次に、太陽光発電設備の導入について教えてください。(表の5)

A6.木材倉庫の屋根に太陽光パネルを設置し、会社で使用する電気を発電しています。

西野木材株式会社太陽光パネル

▲屋根に設置された太陽光パネル。1つに見えるが全部で3つに分かれている。

西野さん

7~8年前から当社木材倉庫の屋根に太陽光パネルを設置しています。会社で使用する電力を発電するため、一般家庭用より発電量の多いものを設置しました。余剰分は売電しています。

Q7.設備を設置してみてよかったことは何ですか?

A7.売電収益により、経営の面でプラスになることです。

西野さん

発電した電気は会社の事業で使用しても余ることの方が多く、売電しています。太陽光パネルの設置には当然費用が掛かりますし、電気代は0円とはいきませんが、売電収益によりトータルの収支はこれからプラスになっていくと思います。経営の面でプラスになり、発電時にも二酸化炭素を排出せず環境にも優しいので設置してよかったです。

Q8.取扱商品の修理等のサービス提供についてはいかがですか。(表の3)

A8.住まいに関するさまざまな修繕をしていますよ。

西野さん

新築やリフォームだけでなく、住宅設備やトイレ、水回りの修繕も手掛けています。修繕することで、長く大切に使っていただきたいですね。

Q9.最後に、今後の取り組みについて教えてください。

A9.できることをして、みんなが環境を大切にする意識を持てるきっかけになればいいですね。

無理なく、できることを継続していくことが大切だと思います。そして、福津市の他の事業所にも私たちの取り組みが広がっていけばいいですね。

福津市には海や山などの自然があるので、このようなまちにとって環境の取り組みは大切だと思います。人口が増えていますが、地元の人と新しく住む人が一緒になって環境を大切にしていく意識を持つきっかけになって、みんなで一緒にこの地域を盛り上げていけたらいいですね。

 

インタビューを終えて

近年DIYの市場規模は拡大していて、これから始めようと考えている人もいるかもしれません。バラ売りであれば、自分に必要な分だけ無駄なく木材を使えそうですね。

西野さんも、木材を使って、自分で子供のベッドや社内のテーブルを作ったそうです。今回のインタビューで、環境に良いというだけではなく、木材を売る側として、買って使う人のことを考えた取り組みをされていることが分かりました。

木材のバラ売りコーナーも太陽光パネルも通りから見ることができます。ぜひご覧になってください♪

西野さん、本当にありがとうございました!

西野木材株式会社の木材倉庫

▲たくさんの木材が並べられている木材倉庫の上に、太陽光パネルが設置されている。

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