エコショップ「ゆめマート福津」にインタビューしました!

更新日:2024年03月12日

第1弾「ゆめマート福津」

ゆめマート福津は、中央6丁目にあります。生活に欠かせない食料、飲料や日用品等を販売するスーパーマーケットです。福間地域を中心とした福津市民の毎日の生活を支えています。マイナンバーカードの出張申請を店内で受け入れたり、市が主催する認知症サポーター養成講座を受講して認知症への理解を深めたりするなど、さまざまな面で市と協力しています。

▲ゆめマート福津の外観

そんなゆめマート福津がエコショップとしてどんな取り組みをしているのか、ゆめマートを展開する株式会社イズミの社員で、ゆめマート福津店長の宮迫繁行(みやさこ しげゆき)さんにお話を伺いました。

Q1.令和元年にエコショップに認定されています。認定申請したきっかけは何ですか?

A1.エコショップ事業に協力できると思ったからです。

宮迫さん

弊社(株式会社イズミ)ではSDGs課という部署を創設し、全社を挙げてSDGs(※)に関するさまざまな取り組みを行っています。廃棄物削減や二酸化炭素排出量の削減なども実施していて、エコショップの取り組みの中には当店も取り組んでいることが多くあり、エコショップ事業に協力できるのではと思い、申請しました。

※SDGs(持続可能な開発目標)…2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと。17のゴール、169のターゲットで構成される。

スローレジ

 

また、弊社には地域と協力していくという風土があります。当店も、自治会さんが開催している会議に参加して買い物難民の解決策について考えたり、高齢者や認知症のお客様のためにゆっくりと会計ができる「スローレジ」を導入したりと、地域に店舗を構える企業として、その地域が持つ課題解決のためにできるかぎり貢献することを目指しています。



ゆっくり会計することができるスローレジ▶

Q2.昨年度重点的に取り組まれたことについて教えてください。

ゆめマート福津R4年度の取り組み項目

▲令和4年度のゆめマートの取り組み

A2-1.食品廃棄物のリサイクルに力を入れました。(表の11)

野菜くず

▲加工する時どうしてもくずが出てしまう

宮迫さん

野菜や果物などを加工する際に出るくず(食べられない部分)や、売れ残ってしまったお弁当・惣菜・生鮮食品、廃食油などを食品廃棄物と言います。当店では、スーパーマーケット事業を行う上でどうしても出てきてしまう食品廃棄物を、ごみとして捨てるのではなく、市内事業者に依頼し、肥料を製造する企業へ運んでもらっています。食品廃棄物はそこでリサイクルされ、有機肥料として生まれ変わります。

▲食品廃棄物を専用のボックスにいれていく

12月は1,878kg/月の食品廃棄物を運搬してもらいました。この取り組みは、運搬してくれる事業者がないと成り立たず、地域によっては推進できないところもあります。

食品廃棄物の運搬には費用がかかり、容器類トレイ・バランなどを人の手で取り除く必要がありますが、そのまま捨てるとただのごみとなり、焼却処分しなければなりません。焼却にはエネルギーを使い、また二酸化炭素が発生します。脱炭素社会への貢献、循環型社会への対応を目指す企業として、私たちは食品廃棄物のリサイクルに取り組んでいます。

A2-2.食品ロス(※)削減にも力を入れました。(表の1)

フードドライブ

▲レジの後ろにあるフードドライブコーナー

宮迫さん

当店の努力だけではなく、フードドライブを通してお客様と協力して食品ロス削減に取り組んでいます。お客様に家庭で余っている食品を持ち寄ってもらい、取りまとめてNPO法人へ寄付しています。集まった食品は、NPO法人から必要としている方へ届けられるんですよ。フードドライブはごみ減量だけでなく、福祉の取り組みでもあります。コロナ禍でこども食堂などの福祉施設が閉鎖を余儀なくされる中、なんとか現在の寄付先を見つけることができ、取り組みを継続しているところです。

※食品ロス…まだ食べられるのに廃棄される食品のこと。日本では食品ロスの量が年間523万トン(令和3年度)とされている。食品廃棄物の中に食品ロスが含まれる。

A2-3.資源ごみの店頭回収もやっています。(表の6)

宮迫さん

店舗入り口に回収ボックスを設置し、資源ごみを回収しています。例えば、回収した食品トレイは、再びトレイとしてリサイクル(水平リサイクル)する企業に運搬しています。また、アルミ缶・牛乳パック・ペットボトルも回収しています。開店以来、たくさんのお客様にご利用いただいているんですよ。運搬費や回収ボックスの維持管理費など、費用もかかりますが、お客様の資源ごみのリサイクルに対する意識が少しでも変わっていけばという想いで続けています。

ゆめマート福津資源ごみ回収ボックス説明

▲回収したものがどうなるかも分かりやすく説明

ゆめマート福津資源ごみ倉庫

▲専用の倉庫には回収したたくさんの資源ごみが入っている

Q3.市民のみなさまとも協力しているんですね。こうした取り組みはどのようなことに活かされると思いますか。

A3.地域のみなさまに環境への意識を持っていただければ。

宮迫さん

福津市は自然とまちのバランスがよく、人口も増え、成長段階にある都市だと思います。私たちの取り組みが、地域のみなさまに環境に対する意識を持っていただくきっかけとなり、これからの福津市の成長に寄与すればと思いますね。

Q4.最後に、今後の取り組みについて教えてください。

A4.ごみの削減をさらに推進したいです。

宮迫さん

弊社では、店長や役員が参加する会議で、月に一度経営方針を確認します。そこではSDGsが毎回話題に上り、社長もSDGsについての考えをよく話します。SDGsの取り組みであるごみ削減は、経営の視点からも重要なことです。

私は、当店の現在の取り組みを継続しながら、さらに無駄なものを減らしていきたいと考えています。まずはポスターなどの販促物から始めていきたいですね。

ごみ削減以外にも、福津市の店舗として、福津市の良さを発信する取り組みもどんどんしていきたいと思っています!

インタビューを終えて

今回、普段見られないお店のバックヤードでどのように食品廃棄物リサイクルが行われているか見せていただきました。環境に配慮することが経営の面からも重要であり、会社全体で取り組んでいるということがとても印象に残りました。

ゆめマート福津の店内では、今回紹介したものを含め地域とつながるさまざまな取り組みが見られます。福津市イメージソング「You’re my home」も店内BGMとして流れています。買い物に行く時はぜひ気にしてみてください♪

宮迫さん、本当にありがとうございました!

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