ウミガメQ&A

更新日:2020年02月20日

なぜウミガメは産卵するときに涙を流すの?

ウミガメの写真

 ウミガメは体内の余分な塩分を排出するための器官を目の横に持っています。これを塩類腺(えんるいせん)と言い、ここからは絶えずこされた塩水が粘液として排出されています。産卵時に上陸したとき、これが涙のように見えるのです。
 しかしながら、誰しも別れはつらいものです。ひょっとしたら産卵に訪れた親ガメは、涙も一緒に流しているのかもしれませんね。

ウミガメを飼いたいのですが?

 ウミガメ類は、多くの国際法・国内法の保護下にあり、基本的に学術目的の場合を除き、一般の人による所有・飼育は許可されていません。
 また商業目的に関しても、小笠原や沖縄などで行われている一部漁業従事者によるもの以外、捕獲・売買は禁止されています。

砂浜の灯りは有害なの?

 有害です。アメリカの研究では、灯りのあるところへの産卵は明らかに減少することが知られています。
 また、生まれた子ガメが光に誘引されて、道路に出てくることもあります。

海岸のごみはない方がいいの?

 確かに大きなごみに親ガメやふ化した子ガメの行動が阻まれることがあります。
 しかし、それを片付けるためにブルドーザーなどを浜に入れ、砂浜を踏み固めるようなことは避けてください。砂が締まると親ガメが産卵するときに掘りにくくなってしまいますし、卵が埋まっていれば脱出がしにくくなります。

海岸の植物は取り去った方がいいの?

 ウミガメが産卵するところには海浜植物が生えている所が多くあります。それで穴が掘れずに海に帰るウミガメを見ると、それを除去したくなる気持ちも分かります。
 しかし、この植物がしっかり根を下ろして砂を守り、さらに葉は砂が飛散するのを防いでいるとも考えられるのです。

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