津屋崎干潟と干潟みまもり隊
干潟みまもり隊は隊員を募集しています!興味のある方はうみがめ課までご連絡ください!

▲干潟を鮮やかに彩るハマボウの花
津屋崎干潟とは
津屋崎干潟は福津市の津屋崎入り江の奥に形成され、大きな流入河川がなく、淡水の影響をあまり受けていない全国的にも少なく珍しい内湾干潟です。平成28年度には環境省指定の日本重要湿地500に「津屋崎干潟および周辺農業用水路」が選ばれました。ここには、貴重な生きものが多く生息しています。
江戸時代には「有千潟(ありちがた)」と呼ばれており、当時は現在のような入り江ではなく、勝浦・塩浜から渡にかけて点々と小島があり、満潮時には玄界灘と一体化し、干潮時には砂嘴(さし)が現れ、歩いて渡ることができたそうです。これを「海の中道」と呼び、博多湾の海の中道より先に呼ばれていたそうです。

▲干潟から在自方面を望む
干潟の機能
干潟は、二枚貝などによる海水の有機物除去、酸素供給などの水質浄化機能や、産卵場や幼魚、稚貝の生育の場として生物多様性を維持する機能など、多面的な機能を持つ重要な環境です。

図:干潟の生き物による水質浄化
干潟に生息しているゴカイや二枚貝の仲間など多くの生き物によって海水が浄化されます。
津屋崎干潟の生きものたち
津屋崎干潟には多くの生きものが暮らしています。カブトガニは絶滅が心配されているとても貴重な生き物です。また、冬になるとクロツラヘラサギやマガモなどの多くの渡り鳥がやってきます。

ハマガニ

ヤマトオサガニ

アサリ

チロリの1種

ヘナタリ

チクゼンハゼ

スジホシムシモドキ

クロツラヘラサギ

カブトガニ
津屋崎干潟の植物
津屋崎干潟にはさまざまな植物もみられます。特に潮間帯(満潮時と干潮時の海面の高さの間の地帯)にはハマボウをはじめとした全国的に減少している植物が生息しています。
ハマボウ
ハイビスカスの仲間で、7月頃に黄色のきれいな花を咲かせます。

ハママツナ
ハママツナ
11月頃になると紅葉します。

アマモ
津屋崎入り江の中や周辺の浅い海に生息している海草の仲間です。
また、アマモが多く生えている場所をアマモ場と呼びます。アマモ場は多くの魚介類にとって隠れ場所や産卵場所、幼稚魚や小型動物の生息場所となり、豊かな海を育むためにとても重要な場所です。
津屋崎干潟に迫る危機
干潟はさまざまな機能をもち、私達や他の生き物にとって、とても重要な環境です。一方、日本全国の干潟では開発などによって消失や環境の悪化が進んでいます。津屋崎干潟においても、ごみの投棄や漂着や、それによるハマボウやハママツナの生育場所やカブトガニの産卵数・個体数の減少などが問題になっています。また、潮干狩りで小さなアサリまで獲ってしまうことで、次の世代が残せなくなってしまい、アサリの数も減っているようです。このままでは貴重な津屋崎干潟の環境が失われてしまうかもしれません。

津屋崎干潟に漂着したごみ
津屋崎干潟には不法投棄されたものや、海を漂い流れ着いたものなどさまざまなごみがあります。これらのごみは干潟の生き物に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
干潟みまもり隊の活動
津屋崎干潟は私たちや生き物にとってとても大切な環境ですが、多くの危機に直面しています。大切な地域遺産である津屋崎干潟を守り後世に引き継いでいくため、平成21年3月に「干潟みまもり隊」が結成されました。みまもり隊は、市民の皆さんと市の職員が協力して、海岸の清掃や漂着物の撤去や希少な塩性植物のハマボウやハママツナの保全、干潟保全の啓発活動などを行っています。
〇企業との共働
令和2年9月からは、干潟みまもり隊の活動に賛同した株式会社ダイナム(ダイナム福岡福津店ゆったり館)が参加し、ともに清掃活動に励んでいます。さらに、令和5年10月からは株式会社ミスターマックス(ミスターマックスSelect福津店)も参加。企業の協力により、以前より多くのごみを回収することができるようになり、活動の幅も広がっています。

▲干潟を清掃する株式会社ダイナムのみなさん

▲看板設置の作業を行う株式会社ミスターマックスのみなさん

▲1時間も経たないうちにごみが軽トラックいっぱいになります

▲参加者全員で協力して清掃を行っています
〇清掃活動で回収したごみの量
干潟の清掃で回収したごみは、毎回活動終了後に計量しています。以下に計量結果を示します。干潟には常に、外海からの漂着ごみや植物が流れついてきます。活動人数が増えれば、干潟をより綺麗にすることができます。ぜひみなさんも、一緒に活動して干潟の環境を保全していきましょう。
例会 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 合計 |
重量(kg) | 20 | 60 | 70 | 220 | 120 | 50 | 40 | 50 | 90 | 40 | 30 | 790 |
令和7年度干潟みまもり隊活動予定表
月日 | 曜日 | 時間 | 活動内容 | 活動場所 |
4月23日 | 水 | 10:00~11:30 | 保全活動 | 現地 |
5月21日 | 水 | 10:00~11:30 | 保全活動 ラブアース協議 |
現地 |
6月18日 | 水 | 10:00~11:30 | 保全活動 | 現地 |
7月23日 | 水 | 10:00~11:30 | 保全活動 | 現地 |
8月20日 | 水 | 10:00~11:30 | 室内例会 活動協議 |
中央公民館 研修室 |
9月17日 | 水 | 10:00~11:30 | 保全活動 | 現地 |
10月15日 | 水 | 10:00~11:30 | 保全活動 植物観察 |
現地 |
11月19日 | 水 | 13:30~15:00 | 保全活動 | 現地 |
12月17日 | 水 | 13:30~15:00 | 保全活動 | 現地 |
1月21日 | 水 | 13:30~15:00 | 保全活動 野鳥観察 |
現地 |
2月28日 | 水 | 13:30~15:00 | 保全活動 | 現地 |
3月18日 | 水 | 13:30~15:00 | 保全活動 来年度活動協議 |
現地(雨天時中央公民館ロビー) |
※保全活動のみの場合、雨天中止とします。
※みまもり隊員以外で参加されたい方は事前にうみがめ課までご連絡ください。
このページの作成部署
市民共働部 うみがめ課 環境づくり係
〒811-3293 福津市中央1丁目1番1号
市役所別館1階
電話番号:0940-62-5019
ファクス番号:0940-43-9005
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更新日:2025年04月01日