令和2年1月15日 市長ダイアリー

   あけましておめでとうございます。
   皆さんにおかれましては、清々しく新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
   「中学生未来会議」、生徒さんによるまちづくりの市議会議場での提言に頼もしさを感じた昨年11月。各地域コミュニティによる松林保全、ご尽力のおかげさまもあり、芸術祭や音楽祭、松林ウオークが実施されたり、12 月の女性が中心となり企画されたJR福間駅での「ふくつクリスマスマーケット」、また津屋崎の宮の元公園から古い町並みへと続く「小さな灯り展」は、心あたたまる催しでした。市内各地で開催されたおもちつき大会、子どもたちの笑顔がここにもあそこにも、いつも福津のどこかで、人の心を癒し、勇気づけ、夢、幸せを希求する市民の皆さん手作りによる行事が展開されていたことに深い感慨を覚えました。
   まちづくりの主な担い手が行政であることは変わらないことを思う時、首長である私は、支え合い頼り合える社会、誰も取り残されることのない社会実現に向けて「みんなの利益」のために行政が担うべき役割を改めて深く使命として受け止めています。
   危機感といえば大げさに感じられる方もおられるかもしれませんが、やはり日本は今、格差や貧困、孤立などが生じやすくなっている時代です。マーケットは欲望充実から地についたニーズに対応したものにますます移行していくでしょう。明日の地方自治のために国にはさらに財政的支援は強く求めてまいりますが、私も含む全国市長のほぼ共通した認識は、安心安全を担保してきたコミュニティの崩壊を避けるために、財政規模の拡大を従来型の直接的サービスの提供から、人々が支え合えるソーシャルワーク等が機能するプラットフォームの担い手として行政が機能し、コミュニティを創生、再生するというものです。福津もこれを使命とし市役所一丸となり取り組んでまいる所存です。
   市民の皆さん、どうか新年も、明るく希望にみちた福津のまちづくりのためにご理解とご協力をお願い申し上げます。