令和2年9月15日 市長ダイアリー

9月1日市議会の総務文教委員会から、今回の新設校計画が辿った経緯についての調査報告書が出されました。報告書では『(1)庁議決定には問題がある(2)令和2年5月21日付けの教育委員会から市長への『申出書』は、今後の行政内部で新設校建設計画を調整・促進する上で足かせとなる』と結論づけました。(1)の理由：ア)竹尾緑地とセットの「小中一貫、5-4制」案は、本市の附属機関設置条例に照らしてそぐわない決定である。本来こうした大きな変更は、福津市教育懇話会に諮問し答申を受け、答申を参考にしながら教育委員会が決定すべきだが、行われていない。イ)中長期的な視点で建設用地を確定していくという当初の考え方が全うされていない。ウ)竹尾緑地案以外の提案が十分検討されたとは言い難い(令和元年6月7日のコンサルタントとの第一回協議の中で「市有地は竹尾緑地、中央公民館のみ。中央公民館は関係者が多く、事業推進に時間がかかるため、避けたい」として、実質、候補地を竹尾緑地に絞り込んでいる)。(2)の理由：ア)『申出書』は「福間中学校区内に中学校を新設することを提案するので、予算化してください」となっており、ほかの選択肢が入り込む余地が見受けられない。イ)『申出書』は「新設校建設計画策定は教育委員会の権限であり、市長は権限外」とし、新設校建設計画策定の権限者である教育委員会と市長部局との事前協議・すり合わせを困難な局面にした。ウ)新設校計画や小中一貫の5-4制は教育行政にとって重要な案件だが、令和元年12月16日の庁議決定に到るまで、定例教育委員会で議論、確認したとする議事録が確認できない。

9月20日（日曜日）からは、広報ふくつ9月1日号で掲載しました学校新設などに関する市民意向調査も始まります。市民の皆さんの声を十分に取り入れ、過密化が深刻化する市内小学校の一日も早い解決に向けて、全力で取り組む所存です。