2013年7月15日号

広報ふくつおしらせ版7月15日号

今は蚊の最盛期。ちょっと外に出ると、蚊が「プーン」と近寄ってきます。私は、坊主頭なのでよく頭を狙われます。以前は蚊を見つけると必死に追い掛けてパチンとたたいていました。蚊が嫌いだという理由で、どんどん殺生していたのです。
ひょんなことから殺す側と殺される側の立場を入れ替えて考えてみるという機会を得ました。私が蚊として生まれていたら、どんな気持ちになるだろうかと想像してみたのです。その結果、「全ての生命は、決してたたきつぶされたいとは思わない」ということが分かりました。
その理解によって、他の生命を殺したいという気持ちにストップがかかるようになりました。他の生き物に対して「気持ち悪い」とか「嫌いだ」という感情はなくなりませんが、それだけの理由で殺してしまうのは、良くないことだと考えるようになったのです。
もちろん一部には病原菌を媒介する蚊や強力な毒をもったヘビ、家をボロボロにする白アリなどの生物もいます。必要に迫られて、これらの生命を駆除するのは仕方ないことでしょう。ただ自分の好きな生命だったらかわいがり、不愉快な生命だったら殺すというのは、ちょっとどうかと思います。不愉快な生命であっても、できるだけ生かすという方法を考えることにしました。
庭に出るときは、長袖・長ズボン、麦わら帽子に防虫ネットをしての完全防備。そうすればもう蚊に刺されることはありません。
藤野