2014年12月15日号

 年暮れて道遠し…皆さんも年末に差し掛かり片付けや大掃除と忙しい日々を過ごしておられるのではないでしょうか。次の年を迎えようと前を向けば、道のりは程遠く思えます。しかし、時間に追われて過ぎてきた日々を振り向けば、1年はとても短く感じられます。
 過ぎた日々を短く感じられる一方で、実はたくさんの事柄に触れています。しかし、振り返る機会がなければ、それに気づくことは難しいものです。
 そんな時に写真は手を貸してくれます。入庁してからの8カ月で撮影した写真の束を見ると、実にたくさんのことを経験できたのだと気付かされます。初取材として行った宮司嶽神社での開運一番駆け、山笠の迫力や深夜の大峰山での虫採り、視界一面に広がるコスモス畑など、写真に写っていなくても、自分の脳裏に焼きついたものが思い起こされます。さらには、情景だけではなく、取材に訪れたときに感じたことも一緒に思いだされます。自分の記憶を掘り起こすきっかけとしても写真は存在していることをあらためて思いました。
 皆さんも、この年末にこれまでに撮った写真を見直しみてはいかがでしょうか。思わずたくさんのことが思い返されて、記憶にさらなる色付けができるかもしれません。
良いお年を。 清水

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