2013年4月15日号

広報ふくつおしらせ版4月15日号

郷育かわら版にも掲載している、EJC「ひがし中カレッジ」の中で印象に残った一コマがあります。
読み聞かせなどの活動をしているグループが講師となり、生徒に絵本の素晴らしさや、読み聞かせのしかたを教える講座でのことです。学校では、人前で絵本を読むことへの恥ずかしさもあり、声を出せなかったり、しぶしぶといった生徒たちの様子が目立ちましたが、講座を数回終えて実際に保育所に行き、園児に読み聞かせを行う機会がありました。その時に生徒たちに見られた変化がとても素晴らしいものでした。
幼い子どもたちが自分を取り囲み、正座で身を乗り出してお話を聴く姿。また、競い合って「この本も読んでー！」とねだる無邪気な様子に、どの生徒も表情が柔らかくなり、自然と心を込めた触れ合いができていました。子どもたちの真剣な姿に応えるために、一生懸命絵本を読んでいるのがひしひしと伝わってきて、とても心が温かくなりました。
郷育に携わっていると、このように人の心が動く場面をよく目にします。貴重な機会をいただけることに感謝して、微力ながら、人と人をつなぐ架け橋として力を尽くしていきたいと、気持ちを新たにしました。
西谷