2014年2月15日号

 桜材のダイニングテーブルが完成しました。木工房「テノ森」で手作りしていたテーブルです。
 墨付けの方法から電動工具の調整など、細井 護さんから丁寧な手ほどきを受けながら作業を進めていきました。お陰で、立派な家具を完成させることができ、家具作りへ
の確かな自信となりました。
 天板は、カンナをかけた後、目の細かい紙やすりで丁寧に研ぎ上げます。塗装は人体にも安全な植物性のオイル仕上げ。しっとりとした木の質感と桜材本来の色つやが浮かび上がってきます。
 私は、家具は丁寧に作られた物を使った方が良いと考えています。手で丁寧に仕上げられた家具は芸術品のような美しさがあり、世代を超えて使い続けられる普遍性と耐久性を兼ね備えているからです。そしてそんな家具は使えば使うほど、キズやシミなどの時代が加わり、さらに深い味わいが出てくるのです。
 今回、「テノ森」で100年以上は使える机を作ることができました。このテーブルは私が死んだ後も、世代を超えて誰かが引き継いでくれるかもしれません。「家具を作るということは、『自分の生きた証し』をこの世に残していくということでもあるのだ」と思いました。 藤野

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